【そのマンガは名作】

杉浦茂 - 猿飛佐助

[杉浦茂]
代表作は猿飛佐助だと思います。
 
1908(明治41)年に生まれ、[のらくろ]で有名な田河水泡の門下に入る。
ユーモア漫画、ギャグ漫画(と言っても当時は今のようなモノではないのですが)を描き、昭和20〜30年代に[猿飛佐助]や[少年児雷也]など、数々の名作を生み出す。
その後も意欲作を次々と発表し、名作、傑作とうたわれ、現在の漫画界に多大な影響を与え続ける。2001年、永眠。
(ちくま文庫版[猿飛佐助]カバー裏より一部引用)
 
この中に出てくるキャラクターや動き、セリフが今見ても新鮮で、そのリズミカルな展開が魅力的です。
真田幸村や猿飛佐助(真田十勇士は江戸時代に作られた仮想人物)の他に、徳川の家来で登場するおもしろかおざえもん、コロッケ五えんのすけ、たまのり小僧、うどんこプップのすけ、まるいがんものじょう……などなど、センスのいいネーミングが名を連ねます。
それぞれが個性的で、愛着のあるキャラクターになっており、余程考えないと漫画として成り立たない完成度です。

デレン。