【人が死ぬことと、自分が死ぬということ】

死んだらおしまい。
 
今まで身内も含め数々の死を見てきた。
 
それは俺にとってとても羨ましいものであり、
いつまでも俺の周りの空気として存在しているような気がする。
 
俺のおしまいはどんなものだろう。
きっとあっさりしているといい。
沢山の枯れ葉が舞い落ちる中の1枚。
すうっと溶ける雪の結晶。
いつのまにかなくなってるような、
そんな消え方がいい。
 
毎日が全ての終わりに近づいていくのに、
それでも希望を持って生きる人って理解できない。
 
遅かれ早かれ死んでしまうのに。
 
 
もしも、自分が死んだら一緒に死ぬという人が現れたらどうだろう。
それでも俺は無理に生きようと思わない筈だ。
後を追うのはソイツの勝手。
俺の責任じゃない。
 
ただ、死ぬならどう死ぬかよりも、
俺の愛すべき人たちと、全ての縁を切ってから死にたい。
残念ながら、俺の死が知られると悲しむ人も数人、心当たりがある。
 
だから、誰も知らないところで、誰にも知られずに死ぬ。
それが、俺の考える最高の死に様だと思う。